第2号 2006年6月16日
★そこでしかできないこと




 

 「山吹色のジャージー牛乳」のラベルを見ると佐賀・背振高原のミルンという工場で加工されていることがわかります。なぜそんな遠いところで製造しているのかと不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。

  しかし、「山吹色のジャージー牛乳」は、そこで作られなければならない理由があります。

 今月から「山吹色のジャージー牛乳」を応援していただいている方々を紹介していきたいと思います。

 
★本物の価値を知る、頑固な職人

ヨコオ牧場ミルン代表 横尾 文三さん






 

 ヨコオ牧場ミルン代表の横尾文三さんが酪農を始めたのは1967年。その後、牛の健康に気遣いながら丹精こめて生産に取り組み、大手メーカーのコンクールで品質日本一の栄誉を受けるなど順調に発展していきました。

  しかし、横尾さんの心の中には次第に疑問が生じます。メーカーの工場で混合される牛乳、高温で殺菌され本来のおいしさが変化してしまった牛乳。効率のみが優先されている現状に、疑問を感じたと横尾さんは語ります。

 「自分の牛乳は大手メーカーにとって原料に過ぎない。大手と違う、酪農家だからできる生産のやり方がある」。我慢の限界に達した横尾さんは自ら1988年に小さなプラントを始めました。それが現在の「ミルン」です。

 新鮮な牛乳を、手間を惜しまずに低温殺菌で処理するのが「ミルン」の特徴。ヨーグルトには、保存のための「変なもの」を入れない。それが横尾さんのこだわりです。

 「牛乳は、栄養価のかたまり。昔は、病気のときには玉子、バナナ、牛乳を見舞いに持っていったものです。牛乳はもっと価値のあるもの、価値のあるものは正当に取り扱われるものだと思う」と横尾さん。話を聞いていると、入れ替わり立ち代り人が訪れ、子供の話し声も聞こえます。

  実は、横尾さんは、全国に呼びかけ平成11年に「交流牧場全国連絡会」を立ち上げ、先まで6年に渡って会長として200に上る牧場の先頭に立ち活動。多いときには月に3度も上京し連絡会の基礎を築いてきたのです。子供たちに牧場に来てほしい、一人でも多くの人々に酪農家の真の姿を見てもらいたいという願いからです。

 そんな横尾さんと高村武志の出会いは昨年の11月でした。
 「新しい仲間が現れたと思った」と横尾さんはそのときの感想を漏らしています。「自分と同じ考えを持つ酪農家が新たなチャレンジをしようとしている、無理をしても応援してあげたい」。横尾さんは二つ返事で引き受けてくれました。

 高村武志牧場で搾乳された牛乳は、ミルンの工場まで、高速道路を使って冷凍車で運ばれます。片道約1時間半。交通網の整備されていない数年前ならありえないことです。いくつもの偶然が「山吹色のジャージー牛乳」を誕生させました。

 
★「ミルン」の工場を訪問しました




 

 自然落下式のシンプルな機械で充填作業の真っ最中。少量生産のため一本ずつ手作業でつめられています。

「濃厚なのでつめるのに時間がかかる。新鮮さを保つため、時間との勝負です」。作業の手を休めずに龍田工場長が説明してくれました。

 キャップがかぶせられ、賞味期限をあらわすシールが張られます。そして、ラベルが付けられ製品が完成。こだわりを持って、一本一本大切に作られた製品が黒川に向けて走り出します。

 酪農家にしか作れない製品、酪農家だからこそできる商品である「山吹色のジャージー牛乳」を手にしたとき、横尾さんの熱い思いも感じていただけると思います。

 
★「山吹色のジャージーヨーグルト」大サイズができました

山吹色のジャージーヨーグルト750ml
  850円(消費税込)
 

 2月の発売以来皆様にご愛顧いただいております「山吹色のジャージーヨーグルト」ですが、お客様から「毎日少しずつ、大事に飲みたい」「家族で飲むのでもっと大きなサイズがほしい」などのご意見を多く頂戴するようになりました。その声にお答えし、このたび「山吹色のジャージーヨーグルト」の大サイズを発売させていただくことになりました。

 サイズは、「山吹色のジャージー牛乳」大サイズ(900ml)より一回り小さい750mlで希望小売価格は同様の850円です。

  先日、福岡市で実施したテスト販売でも、用意した10数本が半日で完売するなど非常に好評をいただきました。

  「山吹色のジャージーヨーグルト」は、牛乳に比較して保存期間も長く、牛乳自体が少し苦手な方でも抵抗なく飲んでいただけます。ご家庭用に、お土産にご活用いただければ幸いです。


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2006年05月10日号
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