両親の店「自然薯料理やまたけ」では、
この田んぼで取れたお米を使っています
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小国地方では、この時期になると田んぼに「精霊(しょうろう)トンボ」(正式名称はウスバキトンボ)と呼ばれる赤トンボが多く見られます。
私たちの住む小国郷では、旧盆に当たるこの時期に多く見られることから、「亡くなったご先祖の霊がトンボの背中に乗って里帰りする」との言い伝えがありました。
子供のころに祖母からも「精霊様が乗っているトンボをいじめたり、捕まえたりするようなことはしてはいけない」とたしなめられることも多く、庭先にとまっているのをじっと眺めていたような記憶があります(日本各地にこの様な言い伝えはあるそうです)。このトンボは人をおそれません。
このトンボは毎年5月ごろ、海を渡って日本にやってきて水田に産卵を繰り返しひと夏の間に仲間を増やしていくそうです。そして10月下旬には数が少なくなり、冬にはすべて死に絶えてしまうとのこと。
ご存知のようにトンボは水のきれいなところでしか生息できません。またエサとなるような虫も農薬が多く使われるような田んぼには生息していません。すなわち、トンボは安心・安全な環境の象徴であるともいえます。今年も我が家の田んぼでは、たくさんの赤トンボが飛びまわっている光景が見られます。足元にはカエルもたくさん見られます。
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